INITIATIVES AT THE FARM

農場での取り組み

INITIATIVES AT THE FARM

病気と闘わず、
豚の能力を最大化する養豚

ストレスや疾病は、豚の発育を妨げ、豚本来の能力や肉質を落としてしまう大きな要因。
そこで私たちは日々、一頭一頭と向き合い、個体診療(IPC : Individual Pig Care)を行うことで、
病気の早期発見・早期治療(※)、豚にとってより適正な環境づくりを心がけています。

※獣医師から定期指導を受け、獣医師の管理下で適切な治療を行っています。

養豚の
イチ

タローファーム独自の作業マニュアル

    • 豚舎洗浄の時間は飼養頭数×1
    • 子豚処置 11
    • 分娩看護 子豚を11分で拭き上げ
    • 豚の健康観察は11

適切な飼育ができるよう、個人の感覚だけに頼らず、
作業の具体的な数値目標・目安を定めて取り組んでいます。

菌やウイルスの侵入を防ぐために社員は当然のこと、
関係者の皆さま、農場にお越しのすべての方に以下の項目を徹底していただいています。

  • 入場前48時間以上のダウンタイム(※)を確保

    ※他の畜産関連施設に立ち入らない時間のことを指します

  • 一切の私物の持ち込み禁止
    やむを得ない場合は農場長指示のもと消毒を行います
  • シャワーインと農場専用着への着替え
    農場に入る前にシャワー室で頭髪と身体をよく洗い、
    農場専用の下着・作業着・長靴を着用

など

農場管理棟の様子
休憩室、更衣室、シャワー、トイレは男女別で完備

病気の蔓延を予防し、
作業負担を軽減する
「フォー・ファイブシステム」を導入

タロ―ファームでは、2016年よりフォー・ファイブシステムを導入しています。
通常、母豚の離乳・交配・分娩を週単位でそれぞれ管 理するところを4週間に一度にまとめて管理するシス テムです。

WtoF(Wean to Finish)舎は5棟。
号舎ごとに周期をずらし、分娩舎から各WtoF舎に、
4週おきに離乳子豚を導入して管理していきます。

WtoF1号舎での場合

WtoF
飼養期間
1週目~
01

離乳子豚を舎内に導入舎内は
2つに区切られており、
子豚期(21日齢/平均6.5㎏)はA室のみで飼育

5週目~
01

前回グループの肉豚が全て出荷されたところで、B室を洗浄

9週目~
01

56日齢から仕切りを開放し、フルスペースで飼育

13週目~
17週目~
01

133日齢から(体重が116~124㎏に到達し次第)
順次出荷

20週目~
01

全体の25%の頭数になったところで
B室に寄せ、空いたA室を洗浄

21週目~
01

消毒され清潔なA室へ離乳子豚を導入
(➊に戻る)

ファー・ファイブシステムの
ポイント

  • グループごとに成績の比較がしやすく、素早く改善ができる
  • 豚舎が一度、空になるので徹底した清浄・消毒作業ができる
  • 4週(28日間)おきに、同じ時期に生まれた子豚を1棟ごとで飼育できるので、
    疾病の水平感染を防げる
  • 4週間に一度の交配・分娩に集中して取り組めるので業務にメリハリが生まれ、
    社員の休日取得も容易に

more

将来的には4農場に拡大し、管理職と専門職が週ごとに農場を巡回して指導ができるので、より管理が容易になり、農場ごとのバラつき軽減が期待できます。

フォー・ファイブシステムを軸に、
タローファームでは国内最新鋭の生産システムを積極的に導入しています。

循環システム完備で
クリーンな農場を実現

  • 養豚場を営む上で地域への配慮と環境対策は必要不可欠。排泄物をただ捨ててしまうのではなく、糞は密閉型コンポストを使い、発酵乾燥させて堆肥化します。できた堆肥は、地元の野菜農家の方に販売しています。

  • 尿や排水は専用の浄化槽にて分解処理を行うことで、一般下水道や河川へ流すことが可能なレベルまで浄化します。「におい」に関しては、豚舎内での5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底し
    常にクリーンな環境づくりを心掛けています。

    上松農場
    浄化槽
    スペック
    • 容量 約4,600
    • 直径 27
    • 深さ 8

    各種法令、条令規制に準じた生産施設を設置しています。

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